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Colin

キュベットとの探究型学習

Cubetto In The Field

ノースウェスタン大学の人材開発センターでは、夏に行われている「Leapfrog Programme」で子ども向けのコンピューターサイエンスやロボティックスの授業(対象年齢:4歳以上)を行っています。一昨年と昨年の夏に行ったプログラムでは、プリモトイズのキュベットでストーリーを作成し、問題を解決しながら、何百人もの子どもたちがプログラミング学習を楽しんでいました。キュベットなどの直接手で触れて学べるテクノロジーツールの使い方を教育者に指南するときは、根気強く子どもを観察し、上手に質問してあげることをお勧めしています。私達は探究型学習のモデルを採用しています。つまり、子どもは実際の体験から物事を探究して発見します。試行錯誤や振り返りと分析を繰り返すことから子どもたちに学ばせるのです。

子どもたちが初めてキュベットに出会う時は、ロボットや、コントロールパネルやブロックを触り、コントロールしたがるでしょう。新しい玩具を試してみたい子どもにとって、教師が進めるレッスンを聞いているのはなかなか難しいことでしょう。まずは、コントロールパネルにブロックをどのようにセットするか簡単なデモンストレーションをするだけで十分です。経験上、ほとんどの子どもには、各コマンドブロックの働きの説明は必要ないと思います。これが、遊びながら自分で学ぶ最高の構成型の学習なのです。ブロックを使って、様々なコマンドやシーケンスを試しながら、子どもたちはプログラミングやアルゴリズム、コンピューターによる考え方の知識を自ら身につけていきます。

Leapfrogのレッスンでは、キュベットのような手で遊べるテクノロジーツールを初めて導入する時、マス目やマットなどを使いません。前述したように、子どもには、キュベットのようなロボットが「前にすすむ」のコマンドでは一定の距離を進み、「曲がる」コマンドでは一定の角度を回るという事を自分で発見してほしいからです。何度かやっているうちに、子どもは目的のところに到達するためにはどのコマンドがいくつ必要か予想を立て始めます。

自分のアイディアと物語に沿って行われる探究型学習のプロセスから、子どもたちはロボットが1つ1つのコマンドが指示する距離や方向に動くように調整されていることが分かるようになります。教師は、この学びをスムースにするために、「キュベットをどこまで進めたい?その距離を動かすためには幾つのブロックが必要だと思う?それはどうやってわかるのかな?」などの質問をします。このような会話から、子どもは各コマンドでキュベットがどこまで動くのか調べてみようと思うのです。そして教師がインチなどの一般的な単位、および子どもの足の幅などの特別な単位を紹介し、考えてみましょう。

子どもたちがキュベットの動き方と、動く距離を理解するようになったら、マップを使ってみましょう。子どもに大きいグラフ用紙で自分のマップを作らせてみせてもいいでしょう。自分でマップを作成すると、絵を描いたり、測ることを学んだりするだけではなく、ロボットのために考えた物語と関係ある物を描くことができます。子どもに物語を作らせてみると、多くの場合山や海など、ワールドマップにあるような場所を選びますが、時にとてもユニークな場所を思いつくこともあります。自分でマップをつくると、子どもたちはオリジナルストーリーと設定を自由に発想することが出来ます。

Leapfrogの教室では、各クラスの子どもの興味と能力に合わせてマップの使い方を変えています。興味や能力以外に時間も重要です。子ども達が自分のマップを作るためには、ストーリーを想像し、距離を測定してから描くため非常に多くの時間がかかる場合があります。時間が足りない時は、既存のマップが非常に役に立ちます。しかし、どんなに時間がなくても、先生方は出来る限り忍耐強く子どもを見守り、子どもがどのようにロボットとツールを利用しているかを観察したり、子どもたちの会話を聞いたり、子どもが自分のアイディアを表現できるような質問をしたりして、子どもが活発に問題解決と探究ができるような準備をしておくことをお勧めします。探究型学習は、クリティカル・シンキングの力と創造力を高め、子どもが成長したときに、高等教育を受けるときの学習のサポートになるようなスキルとストラテジーの発達を促します。

 

アン・ガドジコースキ

09/02/2017

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