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Yuri Osakabe

【ケーススタディ】プログラミング教育推進校での授業実践

世田谷区立東玉川小学校

実施日:2019/11/27(水)13:35~14:20
場所:世田谷区立東玉川小学校 教室
対象:1年生
人数:32名
指導・報告:田口 彩香先生
教科:学活 (45分)
キュベット使用台数:9台(予備1台)
その他教材等:オリジナル絵本、感想記入シート

東京都のプログラミング推進校に指定されている世田谷区立東玉川小学校で、キュベットを使った研究授業が実施されました。今回はその授業を見学させていただいたプリモトイズスタッフによるレポートをお届けします。
東玉川小学校は、世田谷区立小学校教育研究会の研究推進校として、プログラミングの授業を研究中。「プログラミング的思考を育むための授業の創造」をテーマに、低学年では“他者と協働するための学び合い”ができるような授業づくりに取り組まれています。
今回は1年生を対象に、グループワークでプログラミングに挑戦。授業の目標は「友達と協力して、ロボットを操作することを通して、友達と活動することの楽しさを感じることができる。」とし、グループワークを通してプログラミング的思考の育成を目指しました。

オリジナルストーリーで子どもたちの興味アップ!
授業で子どもたちに伝えられたテーマは、「友達と協力してキュベットを学校に案内しよう」。
転入生のキュベットが東玉川小学校に来るまでの道のりを案内してあげよう!という、先生オリジナルのストーリーを子どもたちに読み聞かせ、子どもたちはキュベットとの冒険に心を躍らせていました。マップに描かれてあるイラストもじっくり見て、より想像力を膨らませていました。

ブロックの形や色から動きを推測
キュベットの動き方には法則があります。先生はいきなり答えを言うのではなく、まずは班ごとに試してみて、キュベットがどのように動くのか考える時間を設けました。その際、一つ一つのブロックの意味がしっかり理解できるように、黄色、赤、緑のブロックを1つずつ配りました。子どもたちはブロックを入れながら試行錯誤し、だんだんとキュベットの動きとブロックの関係性に気付き始めました。最初から答えを聞いて鵜呑みにするよりも、自分で試して実感を持てたほうが、その後の理解度向上にもつながります。
ブロックの意味をみんなで確かめた後、残りのブロックを配り、それぞれの活動に移りました。

今回はキュベットが互いの班で混ざってしまわないよう、あらかじめ電源を入れた状態で、ペアリングしたものを子どもたちに渡していました。さらにボードとキュベットには番号を振ってありました。また、ファンクションブロックは今回の授業では使わない(徐々にレベルアップする)ため、ボードのファンクションラインには紙を貼って塞ぎ、今回使用する部分を分かりやすくしていました。また、子どもたちには、今回使用するブロックのみ(黄色、赤、緑)配りました。このような先生の細かい配慮が、子どもたちの学びの環境をより良くしていると感じました。

学びあいの工夫
協力する必然性をもたせるために、3~4人のグループでひとつの課題に挑戦させていました。
グループの組み方は、わかった子だけが先へ進まないように仲良く活動できるようなメンバーにしたり、理解に時間がかかる子を、ほかの子が支えられるようにしたそうです。

先生が用意してくれたオリジナルストーリーブックには、物語に沿ってキュベットがスタートする場所とゴールする場所が書かれており、子どもたちは自分の意見を活発に出し合いながら、プログラミングに取り組んでいました。グループで1つの本を使うことで、よりお互いの考えを伝え合えていたように感じました。

片付けまでがプログラミング
班ごとに進捗の差は出たものの、活発に意見交換ができた班が多く、試行錯誤する時間を持つことができていました。最後は、キュベットをみんなで一緒に片付けました。機材と同じ番号を振ったカゴが用意されており、それを一緒に運んで元の場所に戻す子どもたちを見て、協力し合うという授業目標がここでも達成されていることを感じました。

マップを元通りに畳んだり、かごに入れて指定の場所に戻したりと、片付けをする過程も「目的に合わせて物事の手順を考えられる力」が必要です。授業の最初から最後まで、「協力しながら順序だてて考えること」を一貫している授業でした。

自己評価を行おう
最後は、自分の授業での取り組みを、振り返りシートに記入しました。
・友達と仲良く、協力してできたか
・思った通りにキュベットを動かせたか
・うまくいかないときに、違うやり方を考えられたか
文章で表現することが苦手な子どものために、記号に丸をつけて振り返りができるようなシートにしたそうです。
自由記入欄には、楽しかったと前向きなコメントとともに、もう少し協力できるとよかったという改善点の指摘もあったそうです。

今回、研究授業に参加させていただき、キュベットが子どもたちの自主的な学びのきっかけになっていることを実感し、とても嬉しく感じました。
東玉川小学校のみなさま、ありがとうございました。

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